ぷち餅物語3-3。

「…お前何してたんだ?」
「…何かですね…ユウキさんが…いたんですよ。知りません?」
「!!?ユウキが?何で?聞いてないぞ」
どうも弓野先生も聞いていないご様子。
「教育実習生…とか言ってましたよ」
「え…?あいつ教師には絶対ならないだろ!?何なんだ?…てか教育実習生って あいつだったのかよ…」
謎の教育実習生那覇屋悠希。
本物の教育実習生は閉じ込められていて実は実習生のふり…とか。
ありえない話だがユウキという時点でそれはあり得る話となる。
それだけ変な謎娘なのだ。さすがカシワの姉妹。
「あ…そうだ!また忘れるとこだった!!体育倉庫!」
ちなみにHRはあと2分ではじまる。
「体育倉庫?倉庫がどうかしたのか??」
一瞬言うべきか迷った。だがもう探し出してから相当時間が経っている。
それにこの人ならカシワを知ってるし言っても大丈夫か…とか。
「第一体育倉庫ってどこにあるんですか?」
「…?体育倉庫?何に使うんだ?」
「いや…何かですね…カシワが呼んでたらしいんですよ。で第一体育倉庫に来い って言われたんだけどどこか分からなくて。第一体育館には第二体育倉庫がある し…」
すると弓野は面白そうに笑う。
「あぁ。カシワか(笑)大変だなぁ。第一体育倉庫?生徒って意外に学校のこと 知らないよね。体育倉庫に名前が付いてるの知ってんの体育系のクラブの人くら いかな。そういう人も知らないことあるけど。で…場所…だよね。第一体育倉庫 は…」

 ++

「さっきから那覇屋さんすごい倉庫から出たりはいったりしてる。まだ松崎君来 てないのかな…。もしかしてずっと探してたかも。どうしよぅ。私のせいかな。 それにしてもここからちょうどグラウンドの端っこ見えたんだ。多分ここと隣り のクラスくらいだよね…」
ちょうどそこからはあの第一体育倉庫が見えた。そして…チャイムが鳴る。
「那覇屋さん…やっぱ帰ってこないなぁ。松崎君もサボるのかなぁ。いないし。 まぁ…ここから見えるから退屈しのぎにはなるかな…」
先生が来て起立の声がかかる。
「1限英語だし」

 ++

「何で俺は気がつかなかったんだよ…!!」
さっきチャイムが鳴った。予鈴では無い。
なのにグラウンドを走る人、一人。
「外なら外って言えよ!!」
そう。
外にあった。
そりゃあ体育関係のことをするのは体育館だけじゃない。
頭の固いサクラ君には分からないことでした…。
しかもさっき弓野にいわれるまで校舎の外など全く考えなかった。
「ふざけんなぁー!!」
疲れてます。
で。
体育倉庫。
一番端っこ。

「…カシワ死ねー成績落とされたらお前のせいだぞー!!!」
だが。
「はぅ!!?や…やあ…か…かしっ「何やってたんだよ!!?」
キレてるのか!?
「す…すみません!(ってなんで俺低いんだよ…!?)」
「ん…なんか…八木ちゃんが見てる?」
「八木さん…?」
そう、なぜか自分達の教室を見ると八木がじっとこっちを見ている。
HR中だろ、大丈夫か?というより八木はこっちが気がついたことに驚いたよう だ。
「…?」
はっきりはみえないが何か手を合わせている。
「ごめん…ってか?」
「何サクラ。お前八木ちゃんになにかされたの?」
「いゃ…別に…」
「ふーん?」
まあ、取りあえずよしとしよう。
で。
「何?もうHR始まってるよ?」
「お前が遅いからだろう?」
「う…」
「で。あのね。サクラにはこれを運んでもらいます」
「?」
体育倉庫から出されたもの。
それは…
「かぼちゃ?」
アレだ。ハロウィンとかゆーやつに使う顔があるヤツ。
「な…何!?」
「今日は何の日?」
…………!!?
そう…10月31日。
ハロウィンというのはこの日のことだ。
「あんた今日これかぶってお菓子集めてもらうからv」
「え……!!!???」
とんでもない状況にあるサクラ。
さ…さぁどうするよ?
「無理…」
「あ゛?」
「ぅ…(こ…怖ぁ…)」
カシワ、脅しにはいる。
目が。目が怖い。
「なーに?」
「や…やらせていただきます…」
わかっていた。結局こうなるのだ。
「俺ってどういう星の下に生まれて来たんだろ…ははは…」
「大丈夫。プラスチック製だから軽いよ」

何も大丈夫じゃない。

 ++

in教室。
謝ったのは分ってもらえたようだ。
「あ…あれ…そっか今日ハロウィン…」
でっかいカボチャをカシワが倉庫から取り出している。
あんなものどこからもって来たのだろう?
というより姫香は陸上部のマネージャーなので外の体育倉庫は使うのだが昨日の 部活の時は無かったと思う。
「うーん?」
すると隣りに座っていた女子が声を掛けて来る。
「姫ちゃんどうしたの?」
「…あ、いや、何でもないよ」
多分1限は受けないと言っていたのでもうしばらく外にいるだろう。
確かに退屈しのぎにはなるだろう。
おもしろすぎる。

 ++

グラウンドの端っこを見ている人はもう一人。
「うわーやってるよー…もうとっくにチャイム鳴ってんのに」
弓野剣。
カシワは授業にあまり出なくてもいつもの事でおわるが(というかもう見て見ぬ 振り)サクラが出ないことはあまりない。
というより無い。
いや、普通の人はそうだけど。
「大変だなぁ…」
何となく昔を思いだす。
自分とユウキ。
よく考えなくても同じような状況にある気がする。
「…嫌なこと思い出したなぁ」
「何がー?」
……。
「うぉ!?ユウキ!!?」
「ケン!久しゅうvv」
嫌なものに会ってしまった…。



まだできそうにないです。
すんません。