Genius296 唯我独尊二人! より
注意
これはジャンプのネタバレになります(当たり前だ)
なので、ネタバレが嫌いな方はお帰りください。
なお、下の4人の設定は
NDJ様の「大空賛歌」のものを使わせていただいております。
リンクはリンクページより。
「勝つのは氷帝っ負けるの青学!!」
テニスコート一帯に、氷帝コールが響き渡る。
「勝者は跡部!!勝者は・・・」
パチン
跡部は指を鳴らした。
そして、ジャージが空を舞った。
「俺だけどね・・・」
ただし、舞ったのは青学ジャージ。
リョーマは、やはり不遜な物言いで周囲を驚かせた。
「やーっとアンタと戦える日が来たよ」
リョーマは跡部を見て、やはり不遜に言った。
「サル山の大将さん!」
そして二人の笑い声が、コートに響き渡る。
「王子様だかなんだか知らないが・・・俺が王様だ!!」
氷帝を担っているという、自覚があるからいえる言葉。
「アンタ口だけじゃん ホント強いの?」
「あーん ナマ言うんじゃねーよ」
「後悔しないよーに」
「俺様にかってから言ってみろ」
ギャラリーなどお構いなく続ける二人。
「笑い死にしそうだ・・・なぁ樺地」「ウス・・・」
「もしお前に負けたら坊主になってやるよ」
跡部が自信をたたきつける。
「へぇ・・・なら俺もアンタに負けたら坊主にな・・・」
言いかけて、しかし口をつぐむリョーマ。
それに多少なりとも皆が驚いた。
少し経ち、言うことを固めたかのように、リョーマは改めて顔をあわせる。
「ねぇ、ケイ兄。・・・もしそーしたら、芙蓉さんに怒られる・・・」
どうしていいか分からないような顔をするリョーマ。
今更思い至ったかのように跡部も考える。
「「・・・」」
少しの後。
「そうだな・・・」
どこか遠い目をしながら跡部が言った。
明らかに、さっきとは変わった空気が二人・・・いや、皆の間を流れた。
「「ケイ!!」」
その空気を断ち切るかのように、異口同音に叫んだ者がいた。
「確かにリョマのいう通りや」忍足と・・・
「いつまでそうやっているんだ」手塚だ。
二人からも攻撃された跡部は・・・一人沈んでいた。
地面にのの字を書きそうな勢いだった。
「ミツ!ユウ兄!アリガト!」
そう、お礼を言うリョーマに二人は返した。
「当たり前だろう?この件はリョーが正しいんだからな」
顔は仏頂面ながら、声だけはいつもより優しい手塚。
「せや。ケイ責めるんは当然やで?」
跡部に向かって黒いオーラを撒き散らしている忍足。
・・・いつもと違う彼らを突っ込む人は誰もいない。
なぜなら、皆雰囲気におされてしまってるから。
「それはともかくとして、だ・・・」
手塚の声が響く。
「ケイ、リョー・・・お前たち、何か忘れてないか?」
「「あ、試合・・・」」
思い出したかのようにつぶやく二人。
「・・・『てめぇはまだ手塚の域すら達してねーだろ?』」
「『だから?』・・・よくミツ聞いてるってのにそれ言えるね、ケイ兄・・・」
そういうリョーマの声に、改めて跡部は手塚を見た。
「リョーを傷つけたら承知しないからな」
「・・・」
跡部は無言でリョーマを振り返った。
「・・・『始めるぞ!』・・・」
突発で。
ジャンプ読んで帰る途中、坊主になるななるなと思って出てきたもの。
「いや待てよ、大空賛歌だったら絶対芙蓉さんに怒られる・・・」
この考えがすべての始まり。
言わせたかったのは「怒られる・・・」だけ。
リョマに言わせるかミツに言わせるか悩んでの結果。
ケイを押し込めてミツ最強伝説的になったので結果的にはよし。
・・・あ、ミツやユウ兄にリョマ責めさせたくなかっただけかも・・・