地理 一学期期末範囲
第二節 気候
1,気候要素と気候因子
 気候要素…気温降水量気圧風向風速、湿度など
  →天気予報でやるもの
 気候因子…地形、隔海度、海流

 気温
  気温が高い  …低緯度、標高が低い、(冬季)大陸の西岸
  年較差が大きい…高緯度、内陸、大陸の東岸

 降水
  降水=上昇気流が発生=低気圧
  赤道付近…大陸の熱により地表面が温まり上昇気流となる 例、スコール
  気団の境界前線
   寒冷前線(寒>暖) …強くて短い雨
   温暖前線(暖>寒) …弱くて長い雨 例、梅雨前線
  上空に寒気
  山間部

 気圧、風
  赤道低圧帯(熱帯収束帯)
  亜熱帯高圧帯
   …赤道付近の上昇気流がこの付近で下降気流となるため一年中高気圧
    砂漠が多い
  極高圧帯
  貿易風
   …亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯に向かう風
    地球が自転しているため北半球では北東風、南半球では南東風が吹く
  偏西風…中緯度地域に吹く西風
  季節風(モンスーン
   …夏と冬で風向きが変わる風⇔恒常風(貿易風、偏西風)
    東南アジアで顕著である
  冬:大陸が冷える→大陸は高気圧→大陸から乾燥した冷たい風(シベリア気団)
    日本付近…北西風 インド付近…北東風
  夏:大陸が暖まる→大陸は低気圧→海から温かく湿った風(小笠原気団)
    日本付近…南東風 インド付近…南西風

 海流(気候因子)
  海流は恒常風により決定される(吹送流)
  低緯度から中緯度:大陸の東側…暖流 例、日本海流(黒潮)
           大陸の西側…寒流 例、ペルー海流
  中緯度から高緯度:大陸の東側…寒流 例、千島海流(親潮)
           大陸の西側…暖流 例、北大西洋海流
2,ケッペンの気候区分
 世界の気候
  樹木がある―A気候(熱帯)…最寒月平均気温18℃以上
        C気候(温帯)…最寒月平均気温18℃未満-3℃以上
        D気候(冷帯)…最寒月平均気温-3℃未満、
                最暖月平均気温10℃以上
  樹木がない―E気候(寒帯)…最暖月平均気温10℃未満
        B気候(乾燥帯)

 A気候(熱帯)
  最暖月平均気温が18℃以上
  @熱帯雨林気候(Af)
   特徴:一年中赤道低圧帯に覆われている
      最少雨月降水量は60mm以上、年較差がほとんどない
   植生:熱帯雨林
   土壌:ラトソル←赤いやせた土
   分布:赤道直下  都市:セルバ
  A熱帯モンスーン気候(Am
   特徴:弱い乾季がある
   植生:熱帯雨林(雨緑林、ジャングル)
   土壌:ラトソル
   農業:米、プランテーション農業
   分布:インドネシア半島、フィリピンなど
   都市:マイアミ(アメリカ)、マニラ
  Bサバナ気候(Aw)
   特徴:雨季(赤道低圧帯)と乾季(亜熱帯高圧帯)が明瞭に分かれる
   植生:サバナと呼ばれる長草やアンブレラツリーやバオバブなどの疎林
      →乾季には枯れたり落葉
   土壌:レグール土デカン高原)、テラローシャ(ブラジル高原)
   農業:プランテーション農業
   分布:Afの高緯度側
   都市:コルカタ(インド)、ダーウィン(オーストリア)

 B気候(乾燥帯)
  およそ年降水量が500mm未満
  1)回帰線砂漠…1年中亜熱帯高圧帯に覆われるため
    例 サハラ砂漠、アラビア砂漠、グレートヴィクトリア砂漠
  2)内陸砂漠…隔海度が大きいため
    例 ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠
  3)海岸砂漠…沖合を寒流が流れているため上昇気流が発生しない
    例 アタカマ砂漠(ペルー海流)、ナミブ砂漠(ペンゲラ海流)
  4)雨陰砂漠…恒常風の風上側に山があるため、いつも乾燥した風が吹く地域
    例 パタゴニア地域
  @砂漠気候(BW
   特徴:年降水量がおよそ250mm未満
      日較差が大きい
      降水のときのみ川となるワジが存在
      塩湖が多い
   植生:わずかにサボテン類など
   土壌:砂漠土
   農業:オアシス(カナートという地下水路)や外来河川
   (湿潤地帯から流れてくる川)によるオアシス農業(なつめやし)
   都市:カイロ
  Aステップ気候(BS
   特徴:年降水量が250〜500mm
      夏に短い雨季がある
      湿潤地域との境界線は豊かな穀倉地帯
   植生:短草(ステップ)
   土壌:チェルノーゼム(ウクライナ)、プレーリー土(アメリカ)
   農業:企業的穀物農業(小麦など)、遊牧(羊、馬:モンゴル)
   分布:砂漠の周辺
   都市:ウランバートル

 C気候(温帯)
  最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満
  @地中海性気候(Cs
   特徴:夏に乾燥(亜熱帯高圧帯に覆われるため)、冬に降水
   植生:コルクがし、オリーブなどの硬葉樹
   農業:地中海式農業(夏:オリーブ、ぶどう 冬:小麦)
   分布:地中海、カルフォルニア、南アフリカ南西部
      (オーストラリア南西部、チリ中部)
   都市:ローマ、ロサンゼルス、ケープタウン、パース、サンティアゴ
  A西岸海洋性気候(Cfb
   特徴:偏西風の影響下にあり、緯度の割に年較差が小さい
   植生:落葉広葉樹(ぶな)
   土壌:褐色森林土
   農業:酪農、混合農業
   分布:Csと隣接する高緯度、ニュージーランド
   都市:ロンドン、ウェリントン
  B温暖冬期少雨気候(Cw
   特徴:月最多降水量>月最小降水量×10
      Awと降水パターンは同じ
   植生:照葉樹林(かし、しい)
   農業:(アジア地域においては)稲作、茶
   都市:香港

  C温暖湿潤気候(Cfa
   特徴:四季が明瞭
   植生:常緑広葉樹〜落葉広葉樹
   土壌:褐色森林土
   農業:(アジア)稲作 (南北アメリカ)小麦、とうもろこし
   分布:Cwと隣接する高緯度地域
   都市:ニューヨーク、ブエノスアイレス

 D気候(亜寒帯、冷帯)
  最寒月平均気温が-3℃未満かつ最暖月平均気温が10℃以上
  北半球のみに存在
  @亜寒帯湿潤気候(Df
   特徴:年較差が大きい
   植生:タイガ
   土壌:ポドゾル(灰白色のやせた土)
   農業:林業、春小麦(秋収穫)、じゃがいも
   分布:ロシア、アメリカ北部〜カナダ、北海道の一部
   都市:モスクワ、シカゴ
  A亜寒帯冬季少雨気候(Dw
   特徴:年較差が全ての気候区分の中で最大
      冬は寒冷で上昇気流が起きないため降水が少ない
      ユーラシア大陸にのみ存在
   植生:タイガ
   土壌:ポドゾル
   農業:林業、ライ麦、えん麦(耐寒性穀物)
   分布:中国東北部〜シベリア東部
   都市:イルクーツク(ロシア)

 E気候
  最暖月平均気温が10℃未満
  @ツンドラ気候(ET
   特徴:短い夏に0℃を越す
      地球温暖化で永久凍土の融解
   植生:夏にコケ類などが生息(ツンドラ)
   土壌:ツンドラ土
   農業:遊牧(トナカイ)、狩猟、採集
   分布:北極海沿岸
   都市:バロー(アラスカ)
  A氷雪気候(DF
   特徴:最暖月平均気温が0℃未満
   分布:グリーンランド内陸部、南極大陸


 H気候(高山帯
  ケッペンの気候区分では特徴を示せなかった低緯度高山地域の気候区分
  気温の逓減率 0.6℃/100m
  特徴:年較差が小さく、常春の気候(赤道直下)
     空気が薄く、日射が強い
  植生:標高によって変化(熱帯雨林〜無樹木)
  農業:標高によって変化
     高山地域では遊牧(リャマアルペカ:アンデス ヤク:チベット)
  分布:アンデス山脈、チベット、エチオピア
  都市:ラペス、キト、ラサ

3,日本の気候
 ケッペンであらわすとCfa〜Df
 モンスーンの影響が大きい

 冬の気候
  大陸側にシベリア気団(高気圧)
  日本には対馬海流から上昇する水蒸気を吸った北西風が吹く
  脊梁山脈にぶつかり日本海側は山沿いを中心に豪雪
  そして山脈を越え冷たい乾いた風が太平洋側に吹く  例、からっ風

 春の気候
  一週間周期ほどで天気が周期的に変化
   ←揚子江気団(高気圧)という移動性大気圧によるもの

 梅雨の気候
  オホーツク海気団(冷たく湿っている低気圧)と
  小笠原気団(暖かく湿っている高気圧)に挟まれ梅雨前線ができる

 夏の気候
  小笠原気団に覆われ高温多湿

 秋の気候
  シベリア気団と小笠原気団に挟まれて秋雨前線ができる