保健 一学期中間範囲
健康水準を表す尺度を健康指標という。
これによって国や集団の健康状態が分かる。

平均余命・・・ある年齢の人が、平均してあと何年生きられるかを示す期待値。
     0歳児の平均余命平均寿命と呼ぶ。

死亡率
 粗死亡率・・・ある地域内の人口1000人に対する1年間の死亡者の割合。
      死亡率と言うことが多い。
 年齢調整死亡率・・・人口の年齢構成が違う集団の死亡率を比較するとき、
         その年齢構成から受ける影響を除いたもの。
         保健衛生状態や年次で比較するとき用いられる。
         基準人口は「昭和60年代モデル人口」を用いている。
 乳児死亡率・・・出生1000人に対する、生後1年未満で死亡した者の占める割合
       母親が栄養失調で母乳が出ない場合や不衛生な環境では
       乳児は亡くなりやすい。 
 死因別死亡率・・・人口10万人に対する、ある死因で死亡した者の1年間の割合。
 PMI・・・1年間の全死亡者のうち50歳以上の死亡者の占める割合。
    これ以上の年齢での死亡が多いかによって、国や地域の衛生状態を表し、
    とくに発展途上国間の衛生状態の比較に便利である。

受療率・・・ある時点における3日間のうち1日について、
    医療施設に通院又は入院して受療した患者数を
    人口10万人に対して示したもの。
    最近では精神障害などの患者も増えている。

日本の平均寿命・・・男78.64、女85.59(2004年)
               61.5(1950年)
          60.8(1951年)
               70.19(1960年)
          70.17(1971年)
               80.18(1884年)

粗死亡率・・・男9.0、女7.3
年齢調整死亡率・・・男6.0、女3.0
乳児死亡率・・・3.0







死因別死亡率
1,悪性新生物・・・253.9
 正常な細胞が化学物質や放射線、
 ウイルスなど何らかの発ガン要因によってがん化しがん細胞となる。
 がん細胞がとめどなく増殖するとともに周囲の組織を侵し、
 血管リンパ管に入って他の臓器に転移する。
2,心疾患・・・126.4
 心臓病のうち生活習慣と関係の深い虚血性心疾患
 冠状動脈の硬化によって血流が阻害され起こる病気で、
 狭心症心筋梗塞などがある。
3,脳血管疾患・・・102.2
 脳の血管障害によって起こる。
 脳の血管が破れて出血する脳内出血、脳の血管がつまる脳梗塞などがある。

日本がトップクラスの平均寿命の国になった理由
 乳児死亡率減少。栄養状態の改善
 抗生物質など医学の発展
 保健医療サービスの充実
 戦争が行なわれなくなった

生活の質(QOL)を重視する人も増えている。

青少年期における危険度の高い六つの行動
 故意又は不慮の事故に関する行動
 喫煙
 飲酒及び薬物乱用
 望まない妊娠、エイズなどの性感染症に関係する性行動
 不健康な食生活
 運動不足

WHO(世界保健機関)は世界保健憲章の中で
 「健康とは、たんに病気や虚弱でない状態をいうのではなく、
 身体的、精神的及び社会的に完全な良好の状態である。」という。
 現在WHOはヘルスプロモーション(世界的な健康作り活動)の考え方をもとに
 健康水準の達成を目指した活動を展開している。

ライフステージと保健活動
 母子保健活動・・・乳児健診、幼児健診、思春期保健相談、妊産婦健診など
 学校保健活動・・・児童、生徒、学生健診、健康教育、体力づくり、教職員健診など
 労働衛生活動・・・一般健診、特殊健診、職場の健康づくりなど
 老人保健活動・・・老人保険事業、老人医療など


民間機関の保健活動
 1998年、NPO法(特定非営利活動促進法)成立
  ・・・ボランティア活動など特定の非営利活動を行う非営利団体に
   法人格を取得できる道を開き、その活動を支援する。
 日本赤十字社などの活動も国民の健康を守る重要な役割を果たしている。
  ・・・国際赤十字の日本組織。
   国内外で疾病予防、災害救助、戦争犠牲者の保護などを行っている。

国際機関の保健活動
 WHOは感染症の撲滅や公衆衛生の向上、環境保全、
 薬物やエイズ対策など様々な活動を行っている。
 天然痘の根絶をした。

国連の専門機関
 ILO(国際労働機関)・・・労働者の労働条件と生活水準の改善を目的とする。
 FAO(国連食糧農業機関)・・・世界の栄養水準の向上、食糧と農業生産の増大、
              農村地域の生活改善などの技術援助を行う。
 UNICEF(国連児童基金)・・・発展途上国の児童、天災や戦災に見舞われた地域の
              母子に対する医療や栄養の援助を行う。
 UNEP(国連環境計画)・・・地球環境問題の解決のために
             国連諸機関の環境関連活動の総合的調整を図る。
             最近ではオゾン層保護条約などの策定に
             主導的役割を果たした。

生活習慣病・・・食習慣運動習慣休養喫煙飲酒などの
       生活習慣がその発病や進行にかかわる病気。
 日本人の三大死因である脳卒中心臓病糖尿病高血圧などの疾病を総称
 発症要因・・・
 生活習慣要因:要因食生活、喫煙、飲酒など
 外部環境要因:病原体、有害物質、事故、ストレッサーなど
 遺伝要因:遺伝子異常、加齢など

 食習慣→糖尿病、肥満、高脂血症、循環器病、大腸癌、歯周病など
 運動習慣→糖尿病、肥満、高血圧症、高脂血症など
 喫煙→肺癌、喉頭癌、慢性気管支炎、肺気腫、循環器病、歯周病など
 飲酒→アルコール性肝疾患、膵炎など

 8大生活習慣病・・・癌、心臓病、脳卒中、糖尿病、
          高血圧、高脂血症、肥満、歯周病


死の四重奏・・・高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満が重なると
      心筋梗塞などの危険が著しく高くなる。
      cf>メタボリック症候群
脳卒中の分類
 出血性脳内出血・・・日中の活動中に脳内の血管が突如破れ出血。
          昏睡やマヒを伴うことが多い。
 くも膜下出血・・・くも膜と脳表面の間の動脈が破れ、
         出血で脳を圧迫し意識障害を起こす。
 虚血性脳梗塞・・・動脈硬化で脳の動脈が詰まり、
         神経細胞が壊れる。意識障害やマヒを伴う。
 一過性脳虚血・・・脳内の血流が一時悪くなり眩暈などを起こす。
        脳梗塞の前駆であることも。

5S追放運動
 Salt 塩分の摂りすぎ
 Sitting 運動不足
 Snacks スナック菓子、間食の取りすぎ
 Smoking 喫煙
 Sugar 糖分の摂りすぎ



1日3回・・・食事
1日350g・・・野菜
8020・・・80才で自分の歯を20本残す
1日600mg・・・カルシウム
1日30分・・・運動
18.5〜25・・・BMI
1日10g以下・・・塩分
1.0W/H比・・・ウエスト÷ヒップで、女性なら0.8、男性なら1.0を越えると糖尿病などの危険がある。

歯周病・・・歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏など、歯を支える歯周組織に起きる疾患の総称

認知症・・・脳の病的変化によって判断力が低下、日常生活に支障を来たした状態。
     脳血管の障害で起こる脳血管性や、アルツハイマー型がある。










糖尿病
一型糖尿病(インスリン依存型糖尿病
 15才未満、日本人の5%
 膵臓にあるランゲルハンス島からインスリンというホルモンが分泌される。
 これが分泌されにくかったり、
 体を構成する細胞がこのホルモンに反応しない病気。
 血糖値が下がらなくなる。
二型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病
 糖尿病の約95%を占める。遺伝的要素が強く、生活習慣に関与される。

高血圧・・・収縮期血圧(最高血圧)140mmHg以上
 拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上の場合をいう。
 血管のストレスとなり、動脈硬化が促進する。

高脂血症・・・血液中の中性脂肪やコレステロールなどの脂肪分が増え、
      血液がドロドロの状態。
      放っておけば動脈硬化が生じ、心筋梗塞脳梗塞を引き起こす。

一次予防:発病を予防
二次予防:早期発見、治療
三次予防:治療、再発防止