化学 一学期中間範囲
酸・塩基の反応

アルカリ・・・水に溶けてはじめて塩基性を示す物質
電離・・・中性である物質が陽イオン陰イオンに分かれる変化

アレーニウスの定義
 酸とは、水に溶かすと水素イオンを生じる物質
 塩基とは、水に溶かすと水酸化物イオンを生じる物質

ブレンステッドの定義
 酸とは他の物質に水素イオンを与えるもの
 塩基とは他の物質から水素イオンを受け取るもの

アレーニウスの定義とブレンステッドの定義の差
 水の存在意義の差
 相対的であるか絶対的であるかの違い


酸化物
 酸性酸化物(水素イオンを与える)
   陰性の元素の酸化物に多い
  →非金属元素の酸化物
 塩基性酸化物(水素イオンを受け取る)
  →金属元素の酸化物

酸性酸化物
オキソ酸・・・酸素がありなおかつ賛成の性質を示すもの
CO、NOは水にまったく反応しないので、オキソ酸を作らない。


酸と塩基の分類
 1,価数による分類
  酸 :1個の酸が与える水素イオンの個数
  塩基:1個の塩基が与える水酸化物イオンの個数
 2,電離度による分類
  電離度 a = 電離している電解質の物質量 / 解けている電解質全体の物質量
   単位は個数濃度でも可
  a = 1 の場合、完全電離という
  電離度がほぼ1である酸を強酸という
  電離度がほぼ1である塩基を強塩基という
  それぞれの逆は弱酸弱塩基


 強酸  ・・・硝酸、硫酸、塩酸、(臭化水素酸、ヨウ化水素酸)
      17族(ハロゲン元素)。
 強塩基 ・・・基本的に1族(アルカリ金属元素)と2族(アルカリ土類金属元素)。
      Li,Na,K および Ca,Sr,Ba と水酸化物イオンを。

水の電離
 中性な純水では、
 [H+] = [OH-] = 1.0 * 10-7 mol/l (25度)
 電離度=1.0 * 10-7 / 1000/18 =18 * 10-10 mol/l

 水の中にも水素イオンと水酸化物イオンは極わずか存在する。
 25度において、水溶液では、
 [H+] * [OH-] = 1.0 * 10-14 mol/l
 これを水のイオン積 Kwと呼ぶ。

pH
 pH ― 水素イオン濃度指数
 pH = log[H+]
 pHに電離度は関係ない。

中和反応
 酸+塩基 → 水+塩

中和反応の量的関係
 中和反応が終了しているとき(中和点)には
 酸が与える水素イオン=塩基が与える水酸化物イオンが成り立つ

※濃度 C mol/lの a価の酸  Vmlと
 濃度 D mol/lの b価の塩基 Xmlが
 過不足なく反応するとき、
 CVa = DXb が成り立つ。

中和反応によりC,D,V,Xを求める操作を中和滴定という。
中和滴定においては電離度は関係ない。

滴定曲線・・・滴定中のpHの変化を表したグラフ。

指示薬・・・pHによって色が変化する物質
 フェノールフタレイン(変色域 pH8.0〜9.8)無色
 メチルオレンジ   (変色域 pH3.1〜4.4)橙黄
 メチルレッド    (変色域 pH4.2〜6.2)
 変色域と中和点がかぶっているものを使う。


 正塩
 酸性塩 ・・・水素イオンになる水素がイオン中に残っている
 塩基性塩・・・水酸化物イオンになる水酸化物がイオン中に残っている

塩の水溶液
 塩は水溶液中で完全電離する
 強酸の陰イオン+強塩基の陽イオン=水溶液は
 弱酸の陰イオン+強塩基の陽イオン=水溶液は塩基
 強酸の陰イオン+弱塩基の陽イオン=水溶液は
 弱酸の陰イオン+弱塩基の陽イオン=水溶液は性になることがおおい

 ちなみに、硝酸水素イオンが入っているときは水溶液は酸性になる。

酸化還元反応
 酸化・・・酸素と結合する
 還元・・・酸素を奪われる
  この二つは同時に起きる。

 酸化・・・電子を失う反応
 還元・・・電子を受け取る反応

酸化数
 1,単体元素の酸化数は0とする
 2,化合物の中の酸素の酸化数は普通-2とし、
  化合物の中の水素の酸化数は普通+1とする。
 ※過酸化物の酸素の酸化数は-1、
  陽性の強い金属の水素化物の水素の酸化数は-1
  水素の酸化数が優先される。
 3,化合物の中の成分元素の総和は0である。
 4,イオンの酸化数は、そのイオンの価数に(陽イオン)(陰イオン)の符号をつけたもの。

 ※酸化数は、元素1個あたりについて求める。
  同じ元素でも結合しているものによって異なる。
  マイナスになるほど電子が多くなる。

酸化数が増加=酸化された
酸化数が減少=還元された

酸化還元反応と、酸と塩基の反応を間違えないように。


電子の移動方向は
酸化されたもの還元されたもの

酸化された=電子を与えた=還元剤
還元された=電子を奪った=酸化剤

酸化剤
1,過マンガン酸カリウム KMnO4
MnO4-+5e-+8H+Mn2++4H2O
2,ニクロム酸カリウム  K2Cr2O7
 Cr2O72-+6e-+14H+2Cr3++7H2O
3,熱濃硫酸       H2SO4
 H2SO4+2e-+2H+SO2+2H2O
4,希硝酸        HNO3
 HNO3+3e-+3H+NO+2H2O
5,濃硝酸        HNO3
 HNO3+e-+3H+NO2+H2O
6,二酸化硫黄      SO2
 SO2+4e-+4H+S+2H2O
7,過酸化水素      H2O2
 H2O2+2e-+2H+2H2O(酸性の場合)
 H2O2+2e-2OH-(酸性でない場合)
8,ハロゲン(単体)
 F2+2e-2F-
 Cl2+2e-2Cl-
 Br2+2e-2Br-
 I2+2e-2I-