世界史 一学期期末範囲
○ギリシア文化
 ・哲学
  BC6c 自然科学・・・万物の根源(アルケー)を探求、
          イオニア植民地(中心ミレトス)で発展
           根源は水・・・タレトス(自然哲学の父)
              数・・・ピュタゴラス(三平方の定理を発見)
              火・・・ヘラクレイトス「万物は流転する」
              原子・・・デモクリトス(エピクロス派に影響)
   BC5c ソフィスト登場・・・真理の相対性を主張
              代表人物はプロタゴラス「人間は万物の尺度である」
      三大哲学者
       1.ソクラテス
          絶対的真理の存在を主張、問答法
          「知徳合一」「無知の知」
       2.プラトン
          イデア論、哲人政治(少数の哲人による政治を理想とする)
          著作『対話篇』『国家論』、学園アカデメイア
       3.アリストテレス
          著作『政治学』『形而上学』『アテナイ人の国政』
          学園リュケイオン、アレクサンドロスの家庭教師

 ・文学
   叙事詩・ホメロス・・・『イリアス』『オデュッセイア』
      ・ヘシオドス・・・『神統記』『労働と日々』
   叙情詩・サッフォー・・・レスボス島出身の女流詩人
   三大悲劇作家・アイスキュロス『アガメムノン』
         ・ソフォクレス『オイディプス王』
         ・エウリピデス『トロイアの女』
   喜劇作家・アリストファネス・・・『女の平和』

 ・歴史学
   ヘロドトス(ペルシア戦争を題材、物語形式)「エジプトはナイルの賜物」
   トゥキディデス(ペロポネソス戦争、科学的、批判的)

 ・自然科学
   ヒッポクラテス“医学の父”科学的医学の祖

 ・美術
  ・建築
   ドーリア式・・・壮重、鉢型、ほとんど飾りがなく単純。代表はパルテノン神殿。
   イオニア式・・・優雅、渦巻型、柱頭上部の縁が丸く内側に曲げられている。
          エレクティオン神殿。
   コリント式・・・繊細、アカンソスの葉型、植物の葉の彫刻がある。ゼウス神殿。
  ・彫刻
   フェイディアス・・・パルテノン神殿『アテナ女神像』(現存しない)
   プラクシテレス・・・『ヘルメス神像』

 ・宗教(オリンポス12神のうち6つ)
   ゼウス:主神、天空と雷の神   アテナ:知恵と戦争と平和の神
   ポセイドン:海神        ディオニソス:酒と演劇の神
   アフロディーテ:美と愛の神   アポロン:太陽と芸術の神
   

○ヘレニズム・・・ドロイゼン(ドイツ人歴史家)の造語「ギリシア風」
 BC336 アレクサンドロス大王即位
  334〜324 アレクサンドロス東方遠征
  334 ペラを出発
  333,331 イッソスの戦い、ガウガメラの戦い(vsアケメネス朝ペルシア)勝利
  330 アケメネス朝滅亡、ダレイオス3世暗殺

  323 アレクサンドロス、バビロンで急死
     ディアドコイ戦争:アレクサンドロスの後継者(ディアドコイ)の争い
  301 イプソスの戦い:アレクサンドロス帝国は3つに分裂
  ・アンティゴノス朝マケドニア(都ペラ)
    BC168、ピュドナの戦いで敗れてBC146、ローマの属州に
  ・セレウコス朝シリア(都アンティオキア)
    BC3c、バクトリア(中央アジア、都バクトラ、後にトハラ人により滅亡)
       アルサケス朝パルティア(イラン、都クテシフォン、ササン朝ペルシアにより滅亡)
       ベルガモン王国(小アジア、都ベルガマ、ローマ領に編入して滅亡)の3つが独立
     166 マカベア戦争(ユダヤ人の反乱)
       →142 ハスモン朝成立(ユダヤ人独立)
      64 ローマのポンペイウスにより征服
  ・プトレマイオス朝エジプト(都アレクサンドリア)
      31 アクティウムの海戦(vsローマ)敗れる
      30 女王クレオパトラ自殺→ヘレニズム終焉

○ヘレニズム文化・・・特色:ギリシア文化+オリエント文化、アレクサンドロスが発展に貢献
 ・ポリス社会の崩壊により新しい発想が生まれる
  ・世界市民主義(コスモポリタニズム)・・・人間は理性を持つ存在として同質
  ・個人主義・・・ポリス社会崩壊→個人を重視
 ・共通語はコイネー




 ・哲学
  ・ストア派・・・創始者ゼノン、
         禁欲主義(理性による感情、欲望の抑制→心の平安、幸福)
  ・エピクロス派・・・創始者エピクロス、
         快楽主義(精神的快楽を得る→幸福)

 ・自然科学
   エウクレイデス(ユークリッド):平面幾何学大成
   アルキメデス:てこの原理など発見、第二次ポエニ戦争で亡くなる
   アリスタルゴス:太陽中心説、地球の自転と公転
   エラトステネス:地球の円周(子午線の長さ)を測る

 ・彫刻
   ミロのヴィーナス、ラオコーン、
   サモトラケのニケ、瀕死のガリア人


○共和制ローマ
 BC8c ラテン人がティベル河畔にローマ建設
  509 エトルリア人の王を追放→ラテン人の貴族共和制
    貴族共和制・元老院(セナトゥス):政治の最高機関(定員300人、任期は終身)
         ・執政官(コンスル):最高政務官(定員2人、任期は1年)
         ・独裁官(ディクタトル):非常時にコンスルの1人がなり、
                      全権掌握(任期は半年)
    ローマの社会階層・貴族(パトリキ):大土地所有、公職独占
            ・平民(プレブス):中小土地所有、参政権無し
            ・庇護民(クリエンテス):貴族の保護を受けて生活
            ・奴隷:人格的自由無し
  494 聖山事件(平民の軍役ストライキ)
     護民官(平民から選出、元老院の決定への拒否権がある)
     平民会(平民独自の議会、護民官を選出)の2つを設置
  451 十二表法・・・ローマ初の成文法
  367 リキニウス・セレスティウス法・・・コンスルの1名を平民から選出
                    大土地所有の制限(公有地占有は1人500ユゲラまで)
  287 ホルテンシュース法・・・平民会の決議が元老院の承認がなくても国法に
               →貴族と平民の政治的身分は平等に
  272 タレントゥム(ギリシア人植民市)占領→イタリア半島統一
     植民市・・・完全なローマ市民権
     自治市・・・不完全なローマ市民権
     同盟市・・・市民権はなし



  264〜ポエニ戦争・・・ローマvsカルタゴ(フェニキア人の植民市)
           第一次:ローマ勝利、シチリアを手に入れる(ローマ初の属州)
           第二次:ヒスパニアと西地中海を手に入れる、カルタゴ将軍ハンニバル活躍
               ・カンネーの戦い(×ローマvs○ハンニバル)
               ・ザマの戦い(ローマ勝利)、大スキピオの活躍
           第三次:カルタゴ滅亡(by小スキピオ)
  146 マケドニア、ギリシア属州化
  133 ベルガモン王国属州化

 中小民族没落・・・属州から安い穀物が入り、売れなくなる
         ラティフンディアの発展(奴隷を使った大農場経営)
        →遊民化して、パンと見世物を要求
         重装歩兵団解体
 新階級・・・エクイテス(騎士)、ノビレス(新貴族、従来の貴族+富裕化した一部の平民)

  133〜121 グラックス兄弟の改革:共に護民官として
        リキニウス法復活→大土地所有制限→中小農民に土地を再分配
        重装歩兵部隊再建が目的、大土地所有者の反対で失敗
  135〜132 シチリア島の奴隷反乱:最初の大規模な奴隷反乱
  111〜107 ユグルタ戦争:マリウス(平民派)が鎮圧
  91〜88  同盟市戦争:ローマ市民権を要求→スラ(閥族派、ローマ市民権を付与)が鎮圧
  88〜63  ミトリダテス戦争:小アジアの王の反乱→スラ、ポンペイウスが鎮圧
  73〜71  スパルタクスの反乱:剣奴の反乱→ポンペイウス、クラッススが鎮圧

 平民派vs閥族派・・・平民派:平民会基盤(中心=マリウス)、閥族派:元老院基盤(中心=スラ)
  107    マリウスの兵制改革:武器自弁の原則撤廃、傭兵制へ→市民皆兵制崩壊
  88〜   マリウスvsスラの権力闘争激化→86 マリウス死去、82〜79 スラの独裁
  79    ヴェスヴィオ火山噴火→都市のポンペイが埋没

 第一回三頭政治…ポンペイウス:セレウコス朝シリア征服、48 ファルサロスの戦いでカエサルに負ける
 (BC60〜53)  クラッスス :カルラエで戦死
         カエサル  :ガリア遠征、『ガリア戦記』
                46〜44 元老院からインペラトルの称号→共和派ブルートゥスらが暗殺

 第二回三頭政治…オクタヴィアヌス、アントニウス、レピドゥス
 (BC43〜36) 31 アクティウムの海戦(○オクタヴィアヌスvs×アントニウス、クレオパトラ連合軍)
        30 プトレマイオス朝滅亡:クレオパトラ7世自殺

○帝政ローマ
 BC27〜AD284・・・パックス・ロマーナ(ローマの平和)
        アウグストゥス〜五賢帝時代
        ・各地に都市を建設・・・ヴィンドボナ(現ウィーン)、ルテティア(パリ)
                   ロンディニウム(ロンドン)
        ・交易・・・季節風貿易(サータヴァーハナ朝とが活発)
             『エリュトゥーラ海案内記』
             地中海貿易
 ・オクタヴィアヌス
  27 元首制開始:元老院からアウグストゥスの称号を受けるが、プリンケプスと自称
          →元老院を尊重(事実上は独裁)
  AD9 トイトブルクの戦い:ゲルマン人に大敗、ライン川を国境に

 ・ネロ
  64 ローマの大火→キリスト教徒迫害

 五賢帝時代
 ・ネルヴァ
 ・トラヤヌス:初の属州(スペイン)出身皇帝、領土最大(ダキア、メソポタミア)
 ・ハドリアヌス:ブリタニアに長城建設、ユダヤ人をパレスティナより追放
 ・アントニヌス=ピウス
 ・マルクス=アウレリウス=アントニヌス:ストア派の哲人皇帝『自省録』
                     後漢に使者派遣、日南郡(ヴェトナム中部)に到達
                     中国での呼称「大秦王安敦」

 ・カラカラ
   アントニヌス勅令で帝国内の全自由民にローマ市民権付与
   カラカラ浴場建設
 ・ヴァレリヌス:軍人皇帝
   エデッサの戦い(vsササン朝ペルシアのシャープール一世)→敗北、捕虜になる
 
 ・ディオクレティアヌス
   専制君主制開始・・・元老院を無視、皇帝崇拝を強制
   四分統治・・・帝国を東西に分け、それぞれ正帝、副帝を置く
   ニコメディア遷都
   最後のキリスト教徒迫害
 ・コンスタンティヌス
   ミラノ勅令でキリスト教公認、コンスタンティノープル遷都
   二ケーア公会議・・・正統=アタナシウス派、異端=アリウス派
   コロヌス土地緊縛令・・・コロヌス(小作人)の移住制限
 ・ユリアヌス
   ミトラ教崇拝→キリスト教禁止
 (ゲルマン民族大移動スタート)
 ・テオドシウス
   キリスト教国教化、死後に帝国が東西分裂
              西ローマ(476、ゲルマン人傭兵隊長オドアケルにより滅亡)
              東ローマ(1453、オスマン帝国メフメト二世により滅亡)

○ローマ文化
 ・哲学
  ・ストア派
    セネカ:『幸福論』、ネロ帝の家庭教師
    エピクテトス:ギリシア人奴隷出身
  ・新プラトン派
    プロティノス:創始
 ・文学
  ・キケロ:『国家論』、カエサルのライバル
  ・ベルギリウス:『アエネイス』ローマ建国の叙事詩
  ・ホラティウス:『叙情詩集』
 ・歴史学
  ポリビオス:『ローマ史』、リヴィウス『ローマ建国史』
  タキトゥス:『ゲルマニア』、プルタルコス『対比列伝』
 ・自然科学
   ストラボン:『地理誌』、プリニウス『博物誌』
   プトレマイオス:『天文学大全』(天動説主張)
 ・土木建築
   アッピア街道、ガールの水道橋、パンテオン(万神殿)
   コロッセウム(円形闘技場)カラカラの大浴場

○キリスト教
 ・ペテロ:初代ローマ教皇
 ・パウロ:“異邦人の使徒”
  2人ともネロ帝の迫害により殉教、信者はカタコンベで信仰維持
 ・ディオクレティアヌス帝の大迫害
 ・五本山:ローマ、コンスタンティノープル、アンティオキア、
     イェルサレム、アレクサンドリア
 ・エウセビオス・・・教父。「神寵帝理念」
 ・アウグスティヌス・・・教父。『神の国』
 ・エフェソスの公会議:異端=ネストリウス派
           (ササン朝を経て唐代の中国へ、中国名=景教)
 ・カルケドン公会議:異端=単性論